My grand mother's dream
祖母が他界して10年経つ。
部屋の掃除をしていたら、押入れの奥から祖母の日記らしきものがでてきて、思わず読みふけってしまった。
読んだ本の感想や他愛のない日常が書き連ねてあった。
祖母は本が好きだった。
祖母の部屋に入るといつも本を読んでいたのを思い出す。
本を肴に煙草を呑み、チョコレートを愛していた。
私がまだ幼いころ、芥川龍之介やトルストイなどをよく読み聞かせてくれた。
そんな祖母の日記を何気なく読んでいると、あるページでふと目がとまった。
「できることなら物書きになりたい。」
「貧乏から解放されて自分の好きなものを書いて暮したい。」
ばあちゃん。もうちょっと長生きすれば、夢叶ったのに。
ばあちゃんのblog読みたかったなあ。