2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉を埋葬して、月へ

道づれを求めて、誘うことばを探していたのだろうのか。鏡の前で踊りつづけるのは苦痛だ。それが、自分の目にしか映らないのは、滑稽な悲劇だ。 一輪の花のような、花束のようなことば。温かいスープのようなことば。立ち昇る煙に似た。やわらかい手のひらの…

夜、散歩する

駅へ、帰り道を歩いていた。夜の緩まった寒さに、ふらりと何処か寄り道をして、腹を満たして帰りたい気分になった。 そんなときによく立ち寄る店があり、理由は、店の古さが呼吸に馴染むからだ。そうして、今日もその古ぼけた暖簾をくぐり、ホルモン定食を頼…